8月の終わり頃、近所を歩いていてふと、
そろそろ夏も終わりだな
と私が言ったら、
えー、まだまだ暑いんじゃない?
と夫に驚かれた。
確かにまだまだ暑かった。
だけど木や草の勢いが、その頃には
頭打ち
になっている感じがしたのだ。
次々に葉が開き、
草が競り合うように伸びていく初夏、
開いた葉が色濃く揺れる盛夏を経て、
お盆を過ぎる頃には、
今年はもうこれ以上伸びません
という気配が漂い始める。
この、もうこれ以上は、という感じが、
夏の終わりを思わせるのだ。
空き地一面を覆っていたエノコログサが、
オヒシバに場所を譲り、
穂先が茶色くスカスカになり、
木の葉がふたつみっつ、どこからか落ちてくる。
童謡「小さい秋みつけた」よりももっと前の、
かすかな、秘かな秋の欠片。
だから私は、気温がグンと下がりだす頃には、
もう随分前から秋っぽかったしね
と万全の心づもりができている。
やっと秋本番。
そろそろ夏も終わりだな
と私が言ったら、
えー、まだまだ暑いんじゃない?
と夫に驚かれた。
確かにまだまだ暑かった。
だけど木や草の勢いが、その頃には
頭打ち
になっている感じがしたのだ。
次々に葉が開き、
草が競り合うように伸びていく初夏、
開いた葉が色濃く揺れる盛夏を経て、
お盆を過ぎる頃には、
今年はもうこれ以上伸びません
という気配が漂い始める。
この、もうこれ以上は、という感じが、
夏の終わりを思わせるのだ。
空き地一面を覆っていたエノコログサが、
オヒシバに場所を譲り、
穂先が茶色くスカスカになり、
木の葉がふたつみっつ、どこからか落ちてくる。
童謡「小さい秋みつけた」よりももっと前の、
かすかな、秘かな秋の欠片。
だから私は、気温がグンと下がりだす頃には、
もう随分前から秋っぽかったしね
と万全の心づもりができている。
やっと秋本番。